「仕事に疲れた…」「もっと自由な生き方がしたい…」
そんなあなたに注目してほしいのが、「FIRE」という生き方。
FIREは、何億円もの資産が必要なものばかりではありません。
自分に合ったスタイルを選べば、現実的に目指せるFIREもあります。
今回は、今話題のFIREの5つのタイプを徹底解説!
「FIRE(ファイア)」は、経済的独立と早期リタイア(Financial Independence, Retire Early)の略で、近年世界中で注目されているライフスタイルや考え方です。
以下に、「FIREとは何か?」「FIREの種類」「FIREを目指す方法」などについて解説します。
FIREとは?
FIRE(ファイア)とは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉で、直訳すると「経済的に自立し、早期退職する」という意味です。
簡単に言えば、働かなくても生活できるだけの資産や収入を築いて、早期にリタイアして自由に生きることを目指すライフスタイルです。
FIREは、特に20〜40代の間で注目されており、会社や組織に縛られず、自分の時間を大切にした生き方を望む人々に広がっています。
なぜFIREが注目されているのか?
FIREが人気を集めている背景には、以下のような社会的な要因があります。
- 長時間労働やストレスの多い職場環境に疲れている人が多い
- 年金制度や老後の不安から、自分で資産を築こうとする動きがある
- 投資や副業など、お金を増やす手段が身近になった
- 人生100年時代において、働き方や生き方を見直す人が増えている
つまりFIREは、「もっと自由に、自分らしく生きたい」という思いから生まれた、新しい人生戦略ともいえるでしょう。
FIREの種類(5つのタイプ)
FIREと一口に言っても、実はいくつかの種類があります。自分の価値観やライフスタイルに合ったタイプを選ぶことが大切です。
Fat FIRE(ファット・ファイア)
- 定義:豊かな生活レベルを維持したまま、完全リタイアするFIRE
- 特徴:
- 年間支出:600万円〜1000万円以上を想定
- 贅沢な旅行や高級な趣味も可能
- 必要資産目安:1.5〜3億円以上
- メリット:生活レベルを下げなくてよい
- デメリット:到達が難しく、長期・高収入が前提
普通の社会人が目指すには一番ハードルが高いです。
できたとしても、定年間近になってしまったりと
人生で何か劇的な変化が無い限りは難しいかなと思います。
Lean FIRE(リーン・ファイア)
- 定義:必要最小限の支出で早期リタイアを目指すFIRE
- 特徴:
- 年間支出:100万円〜200万円ほど
- 家賃を抑える・地方移住・自炊など工夫が必須
- 必要資産目安:2,000万円〜3,000万円
- メリット:FIRE達成が現実的
- デメリット:生活の自由度・贅沢さは低い
必要資産が少なく実現可能性はありそうですが、
倹約生活を強いられるというデメリットが大きいかなと思います。
金銭的に余裕はないですが、時間に余裕のある人生ですね。
Side FIRE(サイド・ファイア)
- 定義:資産収入+自由な働き方(副業・フリーランスなど)で生活
- 特徴:
- 働くかどうかを自分で選べる
- 完全FIREより自由度が高く、柔軟な生き方ができる
- 必要資産目安:1,000万〜4,000万円(生活スタイル次第)
- メリット:自由に働けてストレスが少ない、孤独になりにくい
- デメリット:働かないと不安定になりやすい、社会保障は自力でカバー
個人的には一番理想的なFIREだと思います。
時間的余裕ができ働き方にも自由度があるので、
好きなことをして過ごしていける人生になるのかなと思っています。
Barista FIRE(バリスタ・ファイア)
- 定義:資産収入+軽い労働(パート等)で生活するFIRE
- 特徴:
- 軽労働で社会保険・福利厚生を維持
- 「スタバのバリスタ」のように週20時間勤務など
- 必要資産目安:2,000万〜4,000万円
- メリット:医療保険や年金制度も使える
- デメリット:働き続ける必要がある
社会的な繋がりを保ちつつ時間的余裕もあるので、
このFIREもいいと思います。
ただ、決まった時間に働くという点で
サイドFIREより少し自由度が劣るのかなと思います。
Coast FIRE(コースト・ファイア)
- 定義:若いうちに老後資産を準備し、その後は資産運用に任せて働くFIRE
- 特徴:
- FIREというより「将来のFIREが確定している状態」
- 今の収入は生活費だけ稼げばOK
- 必要資産目安:年齢によるが、30代なら650万前後から可能(年利4%で30年間運用、老後資金を2,000万円とした場合)
- メリット:精神的な安心感、FIREに追われない
- デメリット:途中で運用が崩れると計画が狂う
老後資金を準備できたということで、稼いだ分を全て生活費に回すことができます。
もちろん稼いだ分を全額使い切ることはないと思いますが、
将来を心配する必要がなくなり、安心して過ごすことができると思います。
(番外編)FIRO
FIROとは「Financial Independence, Retire Optional(経済的自立とリタイアの選択肢)」の略で、「経済的自由」だけでなく「働き方の自由」を重視した新しいライフスタイル設計の考え方です。
FIREとは少し違う考え方ですが、仕事を辞めるという選択肢がある状態で過ごしていくのは精神的にだいぶ楽になりますね。
FIRE達成までの基本戦略
FIREを達成するには、次の3つがカギになります。
支出を抑える(節約)
- 収入を増やすより、まず支出を減らすのが近道
- 家賃、食費、通信費など、固定費を見直す
- ミニマルな生活や価値ある支出への意識が重要
収入を増やす(副業・転職)
- FIREを目指すなら、収入アップも必要
- 転職や副業、スキルアップで収入源を複数持つ
- 一時的にハードワークになることも覚悟が必要
資産運用(投資)
- FIREにおいて「投資」は必須のツール
- インデックスファンド、ETF、高配当株などが人気
- 年利3〜7%で資産を複利で増やすことを目指す
FIREは「ゴール」ではなく「手段」
FIREは、あくまで「自由な生き方を実現するための手段」であり、FIRE達成後に何をしたいのかが大切です。
- 世界を旅する
- 家族と過ごす時間を増やす
- ボランティアや地域活動
- 自分のビジネスを始める
- 趣味や創作に打ち込む
FIRE後の「第二の人生」をどう生きるか?が、FIREを充実させるカギになります。
まとめ
FIREとは、経済的に自立して、自分の時間や人生を自由に生きるための新しい生き方です。節約・投資・副業を通じて資産を築き、働き方や人生を自分で選べるようになることを目指します。
以下の表がFIREの種類一覧です。
種類 | 特徴 | 必要資金目安 | 労働 |
ファットFIRE | 働かずに豊かな生活を送れる | 1.5〜3億円 | なし |
リーンFIRE | 働かないが倹約生活を強いられる | 2,000〜3,000万円 | なし |
サイドFIRE | 資産収入+労働収入で生活する | 1,000〜4,000万円 | 副業、フリーランス |
バリスタFIRE | 資産収入+労働収入で生活する | 2,000〜4,000万円 | パート、アルバイト |
コーストFIRE | 老後資金の確保した状態で働いて生活する | 30代なら650万円 | フルタイム |
FIREは、ただの「早期退職」ではありません。お金の不安から解放され、自分の価値観に基づいた人生を歩むための土台です。
大切なのは、「何のためにFIREを目指すのか?」という自分自身のビジョンを持つこと。しっかり準備すれば、誰にでも可能性のあるライフプランです。
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